カラーや縮毛矯正の放置時間が長ければ長いほど髪は傷む

先日、お客様との会話でこんな事がありました。

「カラーを染めたら、1時間ぐらい放置してるわ」

お客様は、ホームカラーを2ヶ月に1回ペースで染めてるのですが、そのホームカラーの放置時間が、なんと1時間も置いてるのだとか…

そりゃ傷むよね?

って、事でご来店頂いたのですが、皆さんもホームカラーで染める場合、カラーの放置時間って守ってますか?

市販のケースに記載されてる時間以上放置すると、髪の毛は傷みます。 

「長く放置していた方が、しっかり染めるから」

そんな理由で、30分〜1時間って置いてしまう人がいますが、別に染まり方は変わりません。

カラーの放置時間が長くてもしっかり染まるわけではない

実は、カラーや縮毛矯正などの薬液の放置時間は、長く放置すればするだけ髪の毛が傷むだけなんです。

「しっかりと薬液が浸透する。」というのはただの思い込みです。(笑)

放置時間の目安は長くても20数分です。

これは絶対守りましょう。

たまに美容室でも30分以上置く人もいますか、関係ないって言ってやりましょう。悪戯に傷むだけ。

放置時間が長ければ長いだけ髪の毛は傷むのですが、なぜ放置時間が長ければ長いだけ傷むのか?

カラーや縮毛矯正の場合、まず髪の毛に薬剤を塗ったら、髪の毛の表面が薬剤が浸透しやすいように開きます。

そのあと、薬剤が浸透して、髪の毛に色をつけたり、結合を切ったりして癖が伸びやすい状態になるのですが、

この髪の毛の表面が開くことで、手触りや艶が失われるので、ずーと放置してるとどんどん表面が開きまくるのです。

髪の毛の表面はキューティクルというのですが、このキューティクルには枚数があります。

薬剤を塗布して放置すると、キューティクルが開くのですが、20分以上してくるとドンドンとこの枚数が減って来ます。

だから傷むのです。

そして、薬剤が髪の毛に塗布されてから、薬剤は反応する時間は20分程度です。

だから長く置いても、薬剤の反応は終わってるので意味がないのです。

放置時間が短いと、染まりが悪かったり癖が伸びない場合時は?

ただ、20分で染まりが悪かったり、癖が強くて薬剤が浸透しない髪もあります。

その場合はどうすればいいのか?

2回付けましょう

通称2度付けです。

串カツ店でやると周りに怒られるやつですね。

ここで言う2度付けは、

1回目の薬剤を塗布し、20分後にもう一度同じ薬剤を塗布する事をいいますが、

僕のオススメは、1回目を塗布し、20分後に流します。

この時しっかりと流します。

そんでもう一度同じ薬剤を塗布し、20分放置です!

上から塗布する場合は、効果はあるのですが、1回目に付けた薬剤の反応が終わってるので、その上から薬剤を塗布しても1回目の薬剤が邪魔になります。

すると、薬剤のパワーが落ちるし、浸透率も下がります。

上から被せるやり方だと、1回目と2回目が同じ薬剤であっても、髪の毛に作用する力が変わってきます。

また、1回目の薬剤は髪についたままになるので、結局2回目の薬剤は反応しますが、1回目の薬剤は放置時間が20分以上経ってしまい、

1回目の薬剤の放置時間は、トータル40分経ってしまう事になります。

すると、髪は傷むことになります。

面倒くさいかもしれませんが、1回目塗布し、20分放置したら、しっかりとすすいで、薬剤を取るために場合によってはシャンプーを軽く泡立てる程度してもアリだと思います。

その後、2回目の薬剤(1回目と同じもの)を塗布すれば、20分の薬剤が反応するを、1回目と2回目も全く同じだけ反応させる事が出来るので、

この方法であれば、

「染まりが悪い」

「癖が強くて伸びきらない」

なんて事も、髪の毛を必要最低限の薬剤ダメージでしっかりと、大体の髪の毛は染まるし、癖が伸びます。

「そんなに長くやるのは手間だし面倒臭い」

って、思うかも知れませんが、本当にそうでしょうか?

よく考えてみて下さい。

例えば家で染めた時に、

面倒くさいからと適当に早く終わらせて、顔まわりとか白髪が多いところの仕上がりが不十分で、しっかりと染まってなかったら、結局はやり直ししなきゃいけませんよね?

その方が面倒くないですか?

これを世間では2度手間といいます(笑)

是非、髪の毛を傷めずにしっかりと染めたりしたい場合に実践してみて下さい。

驚くほど簡単に仕上がりが高いものとなります!!