癖毛がパーマかけるのは要注意。【スタイリングが楽になるは嘘】

今回は、癖毛の方には良くあることかも知れません。

皆さんもこんな思い込みはないでしょうか?

パーマをかけたら毎日のスタイリングが楽になる。

じつはこれは思い込みです。

確かに楽になる人もいるとは思いますが、髪質がたまたま良いだけに過ぎません。

そもそも日本人の多くは癖毛です。しかも髪質は固いケースが多いです。

それをパーマをかけても癖の方が勝るので、癖が目立たなく馴染むか余計に広がるかのどちらかになります。

しかし多くの方は、パーマ=セットが楽

と思ってます。

これはなぜなんでしょう?

カールがついてると誤魔化せると思っているから

寝癖だろうが、癖だろうがカールがついてればそれなりになっていると思い込んでるのです。

パーマをかけた髪は綺麗なカールを出そうと思うと、一度髪の毛を濡らさなくてはいけなくなります。

そして丁寧に乾かしてこそ綺麗なカールが出るのですが、

パーマが毎朝のスタイリングが楽になると思ってると、そんなことは当然やらないわけでして、やってもせいぜい水で髪の毛を濡らす程度なので、髪の毛が自然乾燥になります。

すると髪はキューティクルが開いたまま乾いてしまうので、余計にパサパサしてしまうのです。

髪質が良いなら、何もしなくてもパーマに寝癖がついていても、表面のキューティクルが整ってると、髪の毛がカールしていてもパサつかず、小手で巻いたような艶感が出ます。

パーマで誤魔化せるのは髪質によるのです。

癖毛の上からパーマをかけてしまう

やりがちではないですか?

癖毛の場合、よほど緩くないとパーマは必要ないです。

髪の毛のうねりがある上から更にうねりを加えると、もうそれはウルトラC級の技を加えまくった捻り王子こと白井健三みたいになるのです。

 癖毛の方は、毎朝髪の毛の広がりに悩むので、ストレートアイロンや、一度濡らしてからブローなど毎朝何かしらやらざるを得ないのですが、 「どうせ動くならパーマをかけてしまえばいいんじゃね?」 という考えに行き着くのです。

 一見パーマがかかってるので、癖が気にならないように見えますが、 変な膨らみが出てしまったり、 それを抑えようと髪の毛を軽くしすぎてしまい、パサパサになってしまうケースが多いです。 そして癖もあるので余計パサパサになるという。

そんなこんなでこちらの方は、パーマをしたことで髪の毛がまとまらず広がるようになり、パサつくとのことでご来店いただきました。

一見綺麗に見えますが、毛先は軽いですがその少し上の部分が重たいのにやたらと膨らんで見えます。これは髪の毛の中の量を減らしてしまったことで癖が出てしまい、裾が広がるようになってしまった感じです。

横から見ると肩上が膨らんでるのが分かると思います。 そしてパサパサが目立つ感じです。

パーマをまとまるように綺麗なウェーブを出す為には癖が邪魔なのですが、 既にパーマがかかってるで、それを生かしながらまとまるようにする為には、いらない膨らみを抑えることになります。

乾燥で癖が出てしまい膨らみパサつくので、保湿を十分にしてあげる事で、パーマを出しつつ根元の膨らみを抑えることが出来ます。

一旦髪質改善トリートメントを施術させて頂きました。仕上がりはウェーブは無くなりましたが、薬剤を十分に浸透させる為に酸化を促進させるストレートアイロン仕上げにしてありますので濡らせばウェーブは出ます。

肩上の膨らみが収まりましたね。 あとは、数回繰り返せば綺麗パーマのウェーブが作れます。 癖毛の方はパーマをやる際に、その癖がある上で収まるわけではないので、余計広がる可能性がないか要注意です。

パーマを否定しているのではないです。

こんな風に書いてしまう、

「おいおい、パーマを否定してるのか?」

って思われそうですが、そんなことはないです。

ただ、パーマは朝のスタイリングが楽になるためにやるものではないという事です。むしろセットがへたくそには向きません。

必ずWAXか何かつけないとパサパサになりますし、手間が増えることの方が多いです。

美容室で仕上げたときは綺麗になるのに、自宅で自分でやると上手くいかない多くの理由は、本当に美容室でやったままを再現できないことにあるのです。

美容室でやったように髪の毛を根元まで濡らした状態から乾かしたのか?

ドライヤーの当て方は、美容師がやっていたようにできていたのか?

美容室で使ったスタイリング材を使えたのか?

などなど、絶対に条件は違ってきます。

基本的に乾かしただけで決まるような髪型は坊主以外にありません。

どんな髪型もきちんとスタイリングは必要なのです。(綺麗に見せるなら)

パーマはそれが髪質にかなり左右されてしまうという事です。