ダメージ毛の縮毛矯正はなぜ断られるのか?

今回は縮毛矯正の事例です。

よく聞くことなのですが、

「縮毛矯正をやろうとして美容室で断れた経験がある。」

と、髪の毛が癖をどうのこうのの前に、ダメージがあるので縮毛矯正がかけられない。という状態の髪質で困ってる。

という人が結構おりまして、今日はそんな髪の毛でも縮毛矯正をやれる可能性がある。そんなお話しです。

縮毛矯正は癖を伸ばすだけが縮毛矯正ではない。

まず、前提として縮毛矯正は癖を伸ばすだけが縮毛矯正の性質ではありません。

髪の毛の結合を切って、位置をずらす効果があり、その性質を使ってトリートメントと繋げる事で、髪の毛って強化され、縮毛矯正するとしなやかにもなります。

梅干しって単体だと酸っぱいだけだけと、弁当に入れると殺菌効果があり、他のおかずが腐りにくい。みたいな感じですね。(よく分からない例えですけど)

縮毛矯正ってやつは、大雑把にカテゴリーとして分けるとパーマです。

パーマで癖を伸ばしてるのです。

あんまり知らない人もいるかも知れませんが、縮毛矯正の薬でデジタルパーマとかをかけてますよ。

なので、パーマの薬で癖を真っ直ぐ伸ばすのが縮毛矯正で、カールを付けるのがパーマ(デジタルパーマ)と言ってます。

という事で、そのパーマの薬をどのくらいのパワーでやるのか?というのが縮毛矯正で癖が伸びたりダメージに繋がるのか?という事になるのです。

髪質を見極めよ!!

という事で、まずはビフォーの状態をご覧ください。

はい、この髪の毛に縮毛矯正をかけようとして断られた。という事ですね。

普通に考えたら、そりゃ断ると思います(苦笑)

見るからに傷んで終わりそうだもん。

癖が強く見え、髪の毛の明るい状態。

縮毛矯正を断られたとされる理由ですが、

縮毛矯正って癖を伸ばさなくてはいけないので、パーマよりも薬剤パワーは強くて、ダメージが出やすいのがデメリットとして挙げられます。

見るからにダメージがある髪の毛に縮毛矯正をやるとなると、綺麗にかかる前に髪の毛が死ぬので、チリったりする為、そのリスクがあるのならやらない方が無難なんです。

しかも髪の毛がある程度伸びていて明るいとなると、同じ薬を髪の毛に塗っても、薬剤の反応が変わるので、根本と中間部、毛先と薬剤を塗り分ける事になります。

すると、根本から毛先まで均一に綺麗に縮毛矯正がかかるのが難しくにり、難易度が爆上がり…。

なんですが…、こちらの髪の毛、実は根元の癖はそこまで強くはないんです。

中間部にくせがあり、そこがダメージで髪の毛がさらにうねっているだけなんで根本は癖がそこまでありません。

傷んで、髪の毛がバサバサになり、それが重なり合って髪が膨らんでしまってる状態なだけです。

ただ癖もあるにはあります。

縮毛矯正の薬は若干強めで、時間差で塗布。

髪の毛の癖を伸ばそうと思うと、縮毛矯正の薬は強めにしないと癖はしっかりと伸びません。

でも、髪の毛のダメージがあるので、本来は優しい薬で塗るのですが、根本は伸びてきてるので、ダメージはそこまでありません。

なので、まず根本に全体的に塗ってから、それを中間部まで伸ばします。

それで15分〜20分ほどおきます。

そのあとに、毛先を塗って5分起きます。

そんで十分癖は伸びます。もともと中間から毛先はダメージ毛だし、明るいしで、そこまで時間は置けません。

ビビって薬剤を優しいのにしがちですが、優しいのにすると癖が中間部から毛先にかけて強いので、時間を置かないと癖が伸びなくなります。

ただ時間をかけてしまうと、髪の毛はたとえ優しい薬を使っていても傷んでしまいます。時間差でざーとやるのです。

でもダメージの度合いが、根本、中間部、毛先と違うので、時間差でコントロールしつつ、塗布量で根本が多め、中間部がそれより少なめ、毛先はさらに少なく塗布。

すると、放置時間が毛先塗り終わってから5分ほどの方たて時間で済みますし、髪の毛も必要最大限のだめーじて済みます。

色々塗り分けても、薬剤なんてせいぜい20分ほどしか反応しないです。それそれ以上放置するほど髪の毛は傷むだけなんです。

それでも癖が伸びないから心配なら、一度流してもう一縮毛矯正の薬を塗布すればいいだけです。

同じ薬で上から再塗布しても、すでに塗ってる薬剤の反応が終われば髪の毛がただ傷むだけ。20分以上あいてもなんの効果もないですから。

after

髪の毛はドライヤーで手櫛で適当に乾かしただけです。

艶もしっきりとでました。

縮毛矯正で断れでしまった〜。

そんな経験はないですか?

是非、参考にしてみて下さいね。